こんなに疲れた顔の犬を、かつて見た事がない。 |
山から下りて、駐車場のクルマに乗っても、むすっとしている。
よっぽど疲れたのだ。
犬はヒトよりも弱い動物なんだ。
ヒト並みに山を歩き回ったら、疲れてしまうだろ。
おまけに昼寝も満足に出来なかったし・・・。
いくら山が好きな犬だって、行動には限度ってものがあるんだよ。
リリーの不平が、クルマの中から聞こえてきそうだ。
沢を泳ぎ、森を駆け抜け、急斜面をよじ登り、ほんとうに今日はよく歩いた。
そんなヒトの遊びに機嫌良く付き合っていたリリーだったが、クルマに乗ると安心したのか、疲れ切った顔になった。
ちょっと目つきがしらっとしている。
ハードな行動の反動が来て、気分は低調。
疲れ過ぎて眠るに眠れない状態かも知れない。
犬だって過労は禁物。
内蔵の疲労で病気になったらどうするんだ、という疲れた犬の顔だ。
ヒトは誤解している。
犬だから、ヒトよりも活動力があるんじゃないか、と。
そんな事は無い。
犬は、いたって疲れやすい動物なんだ。
特に私は都会のお嬢様なんだからね、と言いたげな、今日のリリーの顔。
クルマの中でも安堵の表情は無い。 |
出発のときは元気一杯。 |
過酷な山道。 |
沢の水の中に入る犬。 |
じっと木を見上げる犬 |
疲れたなぁ。 |
また沢の中へ。 |
サバイバル犬みたい。 |
ほんとうにサバイバル犬だぁ。 |
森の中を走る犬。 |
ちょっと休憩、ほんとうに疲れたなぁ。 |