2018/10/04

散歩の途中、青草を夢中で食べる犬

【青草を食べる犬。】


犬の散歩にゃいい陽気になった。
今日は、全国的に秋晴れらしい。

リリーは、散歩の途中の公園で、草を食べ始める。
食べ始めると、なかなか終わらない。

お天気がいいせいか、のんびり草喰いを楽しんでいる様子。

ときたま顔を上げて、あたりを見渡したり、遠くを見つめたり。

草を食べ、青空を見上げ。
また、草を食べる。

天を見上げ、地を見下ろす。
まるでこの青草が、天の恵みであることを知ってでもいるように。

馬鹿言っちゃいけない。
犬だって、それぐらいは知っているさ。

などと、思っているかもしれない。

リリー:「草野球」や「草競馬」なんて言葉があるけど、あんたは「草犬」だね。

オレ:えっ?「草犬」ってオレのこと?

リリー:長いこと犬とつきあっているくせに、犬のことにトーシロだから「草犬さ」。

オレ:ははは、リリーかしこいね、草を食べているとかしこくなるのかね。

リリー:そうよ、あんたも食べてみな。


【ムシャムシャと、まるでウサギみたい。】


【しばし遠くを見つめ。】


【また草喰いに夢中。】

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