2007/12/25

求道


昨夜はクリスマスイヴだったらしいから、リリーも慣例的にケーキを食べた。

その味が忘れられないのか、じっと中空を見つめて、何やらイメージしている。

しかし、美味しいものをイメージしているのであれば、この写真のかっこうのまま、口元だけがヨダレの大滝になっているはず。

今回は、ちょっと精神的。

瞳の光は敬虔な輝き。

「リリー」と声をかけても、身動きしない。

「夜明けは近い・・・・・」

ボソッとリリーがつぶやく。

2007/12/24

散歩再開


避妊手術後15日ぐらい。

2週間散歩無しだったので、体力はだいぶ落ちているみたいだ。

家の床の上で、ぐったり休んでいることが多くなった。

顔を見ると、眠っているわけでは無い。
目は開いている。

私が何かを始めると、寝ながら首を傾けて眺めている。

2007/12/19

見つめる犬


先週の土曜日に、避妊手術後の抜糸をして、徐々に体力も回復しつつある。
術後、時折おそわれていた腹部の痛みもなくなったようだ。
朝夕の散歩は、再開していないので、筋肉は衰えていると思う。

そのせいか、動きに力が無い感じだ。
あるいは、ちょっと気持ち的に成長して静かになったのかもしれない。
いや、やっぱり、単に体がだるいだけだろねえ。

2007/12/10

犬の避妊手術


術後の痛み

3日前の、動物病院を退院したばかりのときほどでは無いが、避妊手術の術後の痛みがまだ続いている。

時々発生するらしい鋭い痛みに飛び跳ねて、床の上をクルクルまわって訝しがり、そこから別の場所に移動する。

何かに刺されたのかな、何かに噛まれたのかな、と思っているようなそぶりだ。

べったりと体を床に伏せて、下あごを床の上にあずけ、渋い表情で休む。

2007/12/03

犬の寝顔


雪山でのハードなお散歩から帰って、ソファーの上でぐっすり寝込んでいるリリー。

ピクリともしないときがあって、死んでいるんじゃないだろかと触ってみると薄目を開けるが、またすぐに眠り込んでしまう。

寝顔には、まだ生まれたての頃の幼い面影が残っている。

ちょっと笑っている顔のようにも見える。
楽しい夢でも見ているのだろうか。

時々、寝ながら吠えたり唸ったり。

2007/11/28

愛犬家


「愛犬家」と呼ばれている人達には、自分が可愛がってる飼い犬を他人も可愛いと思うはずだ、という錯覚に囚われている方が割といらっしゃるように思う。

私が過去に出くわした「愛犬家」に、そういう方が多かった。

その結果、自分の「愛犬」を嫌う者は、全動物の敵になってしまう。
 
「あの人、犬が嫌いらしいワン。動物の嫌いな人にロクなモンはいないワン」

どうして、「自分の飼い犬=全動物」になってしまうのかね。

ペットがあまり好きでは無かったから、犬も好きにはなれなかった。

2007/11/20

街に積雪



街に5〜7センチの初積雪があった。

雪を見るのが初めてのリリーは、匂いをかいだり、食べてみたり、鼻先を雪の中にもぐらせてみたりの大忙し。

散歩に連れて行くと、公園の雪の原を縦横無尽に走ったり、跳んだり。

この興奮状態はしばらく醒めないだろう。

遊び飽きると、雪の上で居眠りしたりしている。

平気なのだ。
この時期、ジャンパーやコートを着せられた犬たちをちょくちょく見るようになったが、リリーの毛皮の高性能さに勝るものはない。

そういえば毛並みが北極のシロクマに似ている。

2007/11/17

タイミング


リリーと呼んで、振り向いたところを撮ったら、目をつぶっている写真になった。

シャッターを切ると同時に、リリーがまばたきしたのだろう。

そういえば、亡くなった私の母の写真に、目をつぶったものが多い。

写真撮影のとき、いつも目をつぶっていたという訳ではないだろう。

もしそうだとしたら、撮影者に注意されていたはずだ。

母のまばたきと同時に、シャッターを切られることが多かったのだろうが、偶然にしてはあまりに多すぎた。

2007/11/12

睡魔におそわれる犬

退屈なリリー。
雨の日は、散歩は無いし、家の前の駐車場では遊べないし、家の中でいたずらしても誰にも相手にされないし、で、たいくつを通り越して眠くなってしまったリリー。

リリーの強敵は、いまのところ、空腹では無くて睡魔らしい。

あれよあれよという間に、眠ってしまう。

リリー自身も抗い難いというのがよくわかる。

半目を開けていても、体が動かない。

薬でももられたみたいに動かない。

名前を呼んでも、軽くゆすっても、応答無し。

それ以上の、たとえば、叩くとか強く揺さぶるとか、大声で「リリー起きろ!」とか、そんなことは試したことはない。
家の者も、やれやれなのだから。

2007/11/11

犬の小さい頃

生後1ヶ月ぐらいの子犬。
これは、家に来てまだ1週間ぐらいの頃の写真。
生後1ヶ月とちょっとになる。
買ったばかりのサークルの中で、すやすや眠っている。
よく見ると、薄目を開けている。

ウトウトしながら、こちらの様子を伺っている。
ネットショップで購入契約し空輸されてこの家に来た子犬だから、生まれた環境については全く知らない。
生後1ヶ月とちょっと、何人かのヒトの手に渡り、何カ所かの居場所を移動。
そして、やっと落ち着ける場所に着いたという安堵感が、この子犬にあるのかどうか、それはわからない。

2007/11/01

リンゴが好きな犬


大好きな食べ物のひとつがリンゴ。

四分割の大きさに切って食べさせると、シャリシャリシャリと実に美味しそうな音をたてて食べる。

リリーがリンゴを食べていると、こっちまで食べたくなってしまう。
 
今月の11日で、満6ヶ月になるのだが、歯はすっかり生え変わったようだ。

甘いモノを与え過ぎて、虫歯で歯が抜けてしまったパピヨンを連れたおばさんと公園で遇ったことがあるが、リンゴを食べさせている限り、リリーの歯は大丈夫だろう。

リンゴを食べること自体が、歯磨き効果になるということだから。

2007/10/30

犬のもどかしさ


犬の口は、ときには、人の手の役割を果たしているようだ。

じゃれているのか、何かを伝えようとしているのか、ジャンプして人の手を咬むことが多くなった。

咬むと言っても、口で手を包み込む程度の咬み具合だから、敵意は無いのだろう。

だが、ジャンプ状態で咬まれて、そのまま着地すると、やはり痛い。

相手が無邪気だからと油断していると、こっちは痛い目にあうことになる。

2007/10/10

黄昏の犬

タイルに顎をのせて、骨伝導探索中。
建築用語で「犬走り」という言葉がある。

「 建物の外壁面を保護するために、その周りの地盤をコンクリートや砂利で固めた所」なのだそうだが、玄関口の三和土のタイル部分もそれにあたるのだろうか。

その「犬走り?」にリリーが顎をのせて、黄昏の物思いにふけっている。

犬にしては、ちょっとシラケた表情だ。

犬走りの上で、リリーの瞑想が走る。

だが、リリーの瞑想は、現実の行動となって具現しない。

リリーの行動はとても現実的だ。

2007/10/09

犬の街

ここは犬の街だ。

秋になってから、夜、犬の鳴き声があちこちで上がるようになった。

それにつられて、リリーも声を上げる。

遠い鳴き声、近い鳴き声、町内の犬が一斉に声を上げているようだ。

この付近は。犬を連れて散歩している人が実に多い。

町角からあらわれ、町角に消えて行く、見慣れた、あるいは見慣れない人と犬の影。

2007/10/08

ご機嫌な犬の表情

何か楽しい事があるかな。
ちょっとご機嫌な表情。

笑っているピエロのようにも見える。

楽しい事があるかな?という期待感が少しずつ湧き上がっているのだろう。

「リリー」と呼びかけたら、跳ね起きて、側におすわりした。

クルマに乗って、遠出の散歩をすることを、わかっているような機嫌の良さ。

飼い犬の、こういう純粋の無垢な喜びに触れると、癒されているような感じがする。

2007/10/03

犬の不満

体を折り曲げた伏せの姿勢で、不満そうな顔つきのリリー。
じっと、こっちを見つめているような、睨んでいるような。

何か、もの言いたげな目つき。

ヒトもそうだが、犬もそうなのだろう。

気持ちが目にあらわれる。

不満を抑えられずに、イライラしだしそうな気配。

こういうときは、そっとしておく。

2007/10/01

人気者の犬


リリーはちょっとした人気者らしい。

顔が可愛いとか、毛がきれいだとか、おとなしくて素直な性格だとか、リリーの犬小屋に立ち寄る近所の人たちは、そんなことを言いながら、リリーに触る。

リリーはすまし顔で、盛んに尾を振ってそれに応えている。

リリーの尾の振り方も、見物だ。

長い尾をすごいスピードで振り回す。

2007/09/27

とき


写真は、かまってもらえないため、すねて、玄関の風除室の隅に体を押し付けて、じっとしているところ。

体をピクリとも動かさずに、人の動きを見つめている目だけがキョロキョロとよく動く。

あごをペタッと床に付けて、上目に人をみているときは、少々気持ちがくさっているときのようだ。

人なつっこい性格と、すねやすい性格が同居している。

2007/09/26

犬のお気に入り


外に犬小屋を作ったけれども、リリーはあまり好みではないらしい。

作った当初は、小屋の中に入って昼寝をしていたこともあったが、今は、夜も昼も、小屋の中へはまったく入らない。

家が留守の日中は、小屋に繋がれたクサリを延ばして、家の玄関の前でゴロゴロしている。

少しでも小屋から離れて、家に近づこうとしている風に見える。

2007/09/25

犬の本能かな?


クルマに乗るのを嫌がるワンちゃんもいるらしいが、リリーは平気だ。

長時間クルマに乗っていても決して酔わない。

でこぼこの山道に揺られても、ゲーゲー吐いたりしない。

目的地に到着するとケロッとして、尾を振りながらクルマから降りてくる。
 
クルマで移動できるから、リリーはいろんな世界を体験する。

2007/09/19

犬種


リリーの犬種は、ゴールデン・リトリバーとグレート・ピレニーズのミックスということだ。

前者が母で後者が父であったらしい。

家に来た時は、満1ヶ月だったから、ほとんど親犬の躾けを受けていない。

だから、気にくわないことがあると、とたんにわがままになる。

2007/09/17

リリー


ワン子の名前はリリー。

雌犬。

ちょくちょく山へ連れて行っているから、リリーも少しは山に慣れてきたようだ。

以前は、山の中で私たちの側を離れなかったが、今では、独りであたりをうろつき回るようになった。

2007/09/16

散歩

うちの犬は大の散歩好き。
たいていのワンちゃんはそうなのでしょうが。

2007/09/15

プロローグ


まずは一言。

どこにでも居そうで、実はどこにもいない。

そんな隣人達のことを書いていこうと思っています。

いないはずの隣人を探し出して、その在り方を眺めるような・・・・・。