雪の朝


雪の朝の散歩。

リリーははしゃぎまわるが、ヒトは寒さで体が縮みがち。

曇りの雪の日は、カラー写真でも、モノクロームになってしまう。

ヒトの気持ちのように沈んでいる。

沈んだ気持ちのヒトに引っ張り回される浮いた犬。

ジャンプして、空へ空へ・・・
ヒトは、早くストーブのそばへ・・・




冬になって、リリーの鼻の色が赤茶になってきたのだが、このごろは、それがだんだん白っぽくなってきた。
夏の頃は、真っ黒な鼻だったのに。

鼻の色は真っ黒の方がカッコいい。
黒い方が、顔がしまって見える。
と思うのは、ヒトの勝手。

犬は鼻の色が黒い方が賢い、という話を聞いた事がある。
犬の賢さって何だろう。
ヒトに従順な犬が賢い。
それはただのお利口さん。

物事を解決する能力が優れていれば賢い。
犬もヒトも変わりは無いのだ。

リリーは、スキをみて、ちょくちょく脱走する。
そのことが喜びらしいから、脱走したらなかなか捕まらない。
綱につなごうとしているヒトをからかうみたいに逃げ回る。

この脱走で何を解決しようとしているのか、鈍い私には不明だが、スキをみて脱走を実現してしまうのだから、その分は賢いのだろう。

犬の生活は、ヒトによって捕縛されて、一日の行動日程に切り取られているようなものだから、部分部分でしか賢さを実現できない。
きっと犬は、全面的に自由であれば、全面的に賢いのだろう・・

朝の白い雪がリリーをリセットする。
昨日はだめだったが、今日はなんとかなる、なんとかできる。
朝の雪がリリーの希望を描き出す。

希望って、なんとなく「白い始まり」てなイメージだねぇ。
よくわかんないけどね。

雪は毎日降ってくる。
リリーは毎日天の声を聞く。
今日はなんとかなる、なんとかできる。

犬は希望だけで生きているんだよ。
私にも天の声が聞こえた。
雪の朝。




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