2011/06/12

春の残雪の山を堪能する犬

【雪をたどって歩く。】


残雪をたどって、山の上へと向かう。
新緑の谷間に残った雪が、山へと続いている。

途中、雪が切れているところは、道なき道をゆく。
藪のなかの迷路。
泥だらけになって進む。

沢筋になっている残雪の細い通路を抜け。
やっと、広い雪原に出る。

景色が開けて、気持ちが良い。
来た甲斐があった。
やっぱり、山は気持ちが良い。

生き返った思いだわ。
こんなことで野生には返らないけどね。
たまに来るから良いんだよ。

でも、大自然は厳しい。
やっぱりわたしは都会の犬ね。
こんなところへよく来たもんだ。

しばし茫然。

犬だからと言って、山が平気な訳じゃない。
歩きなれない場所を歩くのは、ヒト同様疲れる。
ヒトの後ろをついて歩く習性が、私をこんなところに連れてきたのよ。


【藪の中を進むリリー。】


【やっと広い雪原に出た。】


【景色見物を兼ねて休憩。】


【なんか匂うね。】


【周囲を散策。】


【それにしてもよく来たね。顔がやつれている。】

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