2013/03/27

座り込んで自己主張する犬

残雪際の土の上で平然と座り込み。
久しぶりに上天気の散歩となった。

穏やかで気分の良い朝である。

好天のせいでリリーの足取りも軽やかだったが、公園の山の上で、その軽やかな足取りもピタリと止んだ。

写真のように、座り込んで遠くを見つめたまま動こうとしない。

おそらくリリーは、公園の奥の残雪の上で遊びたいのだろうが、私はその場所に入りたく無い。

雪がぬかるので歩きにくいし、第一、私は長靴を履いていない。

そこで公園から出て、舗装道路の上を散歩させようと引っ張ったが、リリーは動かない。


この頃、頑固な自己主張が増えた。

自分の意志を曲げようとしないし、その実現のためには簡単にあきらめない。

無理も無い。

一日の大半は、家の中に閉じ込められているか、犬小屋の鎖に繋がれているかなのだ。

だから、大好きな散歩の途中で、自己を主張するぐらいの意思表示があっても良いではないか。

と言う事。

リリーは、そういう顔をして、暖かい陽気の中に座り込んで、じっとしたまま動かない。

まるで、公園の樹木のよう。

公園の樹木は、人間に対して寛容である。

何をされても文句を言わない。

その寛容さを見習え、とリリーが言っているようだ。

ちょっとぐらい私の自由にさせていいでしょう、とそっぽを向いている。

犬と付き合うには寛容さが重要だ。

私は、リリーに引っ張られながら雪の中へ。

押しても引いても動かない。