大型スキャナーのスチール製脚部に顔を押し付けて眠っているリリー。 |
今日の青森市の最高気温は27.3度。
30度を切ったとはいえ、暑い日である。
最高気温に達した頃、近所の交差点で交通事故があった。
縁側で寝ていたリリーは、クルマ同士が衝突する大きな音にビックリ。
カメラを向けると頭を上げた。 |
大型スキャナーのスチール製脚部に顔を押し付けて、また眠りだした。
交通事故の直接の原因が残暑であるとは言えないが、注意力や判断力に暑さがいくらかは影響しているに違いない。
ヒトでもそうなのだから、暑さに弱い犬は下手に動かない方が良い、とでも思っているのだろうか。
暑いときは眠るのが一番の対策というのが、リリーの流儀。
じっと見る。 |
スチールが冷たくて、よっぽど気持ちが良いのだろう。
鼻先を脚部の隙間に目いっぱい押し込んで眠っている。
今年の夏は、こんなスタイルが多い。
カメラを向けると、ゆっくりと頭を上げて、私の方を見つめる。
「やい、見世物じゃねえぞ!」
とでも言いたげな目つき。
また横になって。 |
鼻先をスチールと床との隙間に差し込んで。
この家でいちばん涼しい場所を発見したのだけれど、鼻先しか入れないわ。
「心頭を滅却すれば火もまた涼し」
リリーにとって「心頭」とは鼻先のこと。
それを隙間に押し込んで消し去れば、残暑もまた涼し。
リリーにとって「滅却」とは眠ること。