残暑厳しい午後の犬

暑いときはフローリングがいちばん。
今日も残暑が厳しい。
リリーは、家の中の涼しい場所を探してウロウロ。
台所のフローリングで、ひとまず落ち着く。
冷蔵庫のそばで涼む。
犬は残暑が苦手。
猛暑も苦手。
とにかく、暑いのが苦手。
じっとして、暑い時が過ぎ去るのを待っている。
じっとして、時々ウロウロ。
エアコンつけろよ。
リリーは二度三度、親戚の家でエアコンの快適さを体験している。
あの涼しさが忘れられない。
快適な夏の暮らし。
文明の利器。
でも、それは、この家では望めない。
稼ぎは悪いが、夏場にメチャ強いオヤジがいるから。
貧乏だから無理か。
希望と諦念が同居している犬。
リリーは悟っているのだ。
犬の一生なんてこんなものだと。
ヒトの暮らしぶりに従い、ヒトの趣味に従い・・・・・。
従いながら生きていくのが犬の一生さ。

ちょっとアンニュイな、残暑厳しい午後の犬。
残雪の山が恋しい・・・・・・。
貧乏、つらい。

はぁーっとため息。

フローリングが涼しい。

はぁーっと暑い。

涼しい場所を探して。

家の中を放浪する。


絨毯の上でも、意外と暑くない。

おっ、涼しい風。


エアコン・・・・・。

ね、エアコン、頼むね。

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