2015/08/03

暑い日に芝生の上で、草目線する犬と、犬目線するヒト

暑いので歩くのが嫌なリリー。
ここしばらく、青森にしては猛暑が続いている。
高温もさることながら、蒸し暑いのがつらい。
朝の散歩時、リリーは近所の公園へ向かう。
昨日の雨で、水分をたっぷり吸いこんだ芝生は冷たくていい感じ。
ハァハァと熱い息を吐いてばかり。
芝生と言っても、シロツメクサとかオオバコとかの草むら。
もちろん、スズメノカタビラとか芝も生えているのだけれど。
要するに、雑草が敷き詰められているわけであります。

ヒトは、雑草を価値のないものと決めつけるが、犬にとってはありがたいもの。
ヒートした犬の体を冷やしてくれるからね。
ぺったり腹這いになってみる。
こんなにいい場所は無い。
この公園で、一晩眠ってみたい。
草もきっと喜んでくれるさ。
価値の分かる者に利用されているのだからね。

腹這いになってみると草目線。
と、芝生の上で、草目線する犬と、犬目線するヒト。
冷たい草が気持ちいい。
ヒトは、遠い思い出に浸り、犬は間近にオヤツの幻影を見る。

白っぽい犬は、自然の緑がよく似合う。
そのことを知っているのか知らないでいるのか、リリーは動こうとしない。
散歩のち静止。
公園の芝生で静止している犬は、夏の風物詩さ。
と、暑い日に芝生の上で、草目線する犬と、犬目線するヒト。
快適。
ここを動きたくないリリー。
ずうっとここで、くつろいでいたいリリー。