2007/12/19

見つめる犬


先週の土曜日に、避妊手術後の抜糸をして、徐々に体力も回復しつつある。
術後、時折おそわれていた腹部の痛みもなくなったようだ。
朝夕の散歩は、再開していないので、筋肉は衰えていると思う。

そのせいか、動きに力が無い感じだ。
あるいは、ちょっと気持ち的に成長して静かになったのかもしれない。
いや、やっぱり、単に体がだるいだけだろねえ。

家の中にいることが多くなったので、なまけグセが付いちゃったのか。
犬の好きな方は、ワンちゃんに顔をベチャベチャの長い舌でなめられても平気らしいが、私は嫌だ。
リリーには悪いが、「汚い」から嫌なのです。
それに、ワンちゃんの口の中には、ヒトに感染する病原菌もいるということだし。

愛犬家のなかには、ワンちゃんと舌の舐め合いをする方もいらっしゃる。
それを見ると、内心「危険だな」と思ってしまう。
でも、そこまでしたほうが、信頼関係が深まるのかも知れない。

リリーが私の顔に近づいて舌で舐めようとすると、私は顔をそむけるので、このごろは舐めようとしなくなった。
そのかわり、じっと見つめるようになった。
そのまなざしは、信頼でも不信でもないような気がする。
あえて言えば、「疑問視」。

リリーは、ヒトのやることを自分でもやってみようとするから、疑問視も私や誰かのまねなのかも知れない。
私がリリーを、わけのわからないワンちゃんだと思えば、リリーもわけのわからない猿オヤジだと思ってじっと見る。
猿オヤジとワンコロの睨み合い。
 
私は犬との付き合いには未熟者だから、リリーの疑問視はずっと続く。

「へっ、おめえは猿オヤジか、オヤジ猿か、どっちなんだよ、へっへっへっ」

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