2014/04/01

4月になった青空の下の犬

陽光が強くなって、影もくっきり。
 今日から4月。

これから春の盛りが始まる。

芽が出て花が咲く季節だ。

4月に入って、心無しか、青空が濃くなったような気がする。

もう冬ではない、春の青空だ。

犬の気分もうきうき。


自然が勢いづくと、犬も勢いづく。

あっちに向かったり、こっちに戻ったりで、散歩の方角が定まらない。

やっと公園にたどり着いた。

公園の中をうろうろ歩き回ったかと思うと、ペタンと座り込んでじっとしている。

歩くことを促しても、動き出そうとしない。

只今思案中といったご様子。

何かの出現を待っているようでもある。

春になってリリーの脳に何かが起こっている、ような・・・。

リリーの頭の中は、インスピレーションを待っているのか。

「犬の散歩は創作だ。」とでも思っているのか。

と、カラスがどこからともなく現われて、公園の柵に止まってくつろいだ。

そのカラスを一瞥して、リリーは、すたこら歩き出した。

そうだ、今日はエイプリルフールだ。

カラスに騙されてはいけない。

そう思ったようなリリーの顔つき。


得意の待ちポーズ。

青空の下、カラスもくつろぐ。