2013/04/06

雪の上でゴロゴロするのを楽しんでいる犬

雪の上で転がる犬
疲れて倒れ込んでいるわけではない。
公園の残雪が、融けて残り少なくなってきた。

雪質も、春の固いザラメ雪に変わってきている。

そういう雪の上で、リリーは転げ回って遊ぶ。

写真のように、雪の上に横になって、「手足」で勢いをつけてゴロゴロを繰り返す。

真冬でも、踏み固まった雪の上では、こうして転がり遊んでいた。

春になったら、雪の固さが心地良いのか、散歩で残雪の上に出かける度にゴロゴロ遊びをしている。


いろんな犬のサイトの説明によると、このゴロゴロは自分以外の匂いを体にこすりつけることで自分の匂いを消すためにしているのだ、とある。

犬が狩猟をしていた頃の習性が残っているのだそうだ。

襲う相手に自分の存在を気付かせないために自分の匂いを消している、とある。

しかし私にはどう見ても、これは犬が遊んでいるようにしか見えない。

はるか昔の、犬が狩猟をしていた時の習性が残っているとすれば、それは「犬の楽しい遊び」として引き継がれているように思う。

ヒトだけが遊ぶのではない。

犬にだって遊びの文化はあるのだ。


野生のイノシシは、山の「水たまり」で、ゴロゴロ転がって遊ぶそうだ。

そういう山の「水たまり」を「ヌタバ」と言うらしい。

熊も寝転がって遊ぶと言う話を聞いた事がある。


一種の準備運動かもしれない。

リリーは、ゴロゴロ遊びの後に、生き返ったように走り回ることが多い。

リードにつながれているから、自由には走り回れないのだが・・・。


このゴロゴロ遊びは、犬が仰向けに寝て相手にお腹を見せる「ゴロン」とは違うようだ。

ゴロゴロ遊びをしている時に、リリーのお腹をなでたことがあったが、そのとき、リリーはビックリした表情で飛び起きた。

「遊びの邪魔をするなよ」というような目で私を見た。

飼犬の生活の中で、遊びだけが、わずかな犬の自由なのだ。

雪の上でゴロゴロするのを楽しんでいる犬は、生きている実感を楽しんでいるのかも知れない。


雪の上でデングリ返る犬
雪の上でゴロゴロ転がりだした。
雪の上でゴロゴロする犬
犬は、苦痛に喘いでいるのではない。
雪の上で転げ回る犬
身をねじってゴロゴロするのが楽しいのだろう。
雪の上にひっくり返って腹を見せている犬
犬にとっては、キャッホーという感じかな。