2014/03/30

雪融けの川岸で遊ぶ犬

雪原を走る犬。
 リリーにとっては、久しぶりの遠出。

下湯ダムの下の川岸で遊んだ。

両側を山に挟まれた広い谷間。

川岸も広い。

ちょっとした雪原になっている。

山へ来るとリリーの顔つきが変わる。

目が輝き、生き生きとした顔になる。

そして、始終うれしそうに走り回る。


犬本来の世界を取り戻したようなリリーの様子。

こうでなくちゃいけない、とヒトは思う。

こうでなくちゃね、と犬は走る。

ヒトはヒトらしく活動しているときが幸せ。

犬の幸せだって、そうさ。

犬らしく動き回っているときが、犬は幸せ。

野を自由に走り回って、犬の生を満喫している。

命を燃やしている。

この遠出をもっと増やせればいいのだが・・・。

犬の事情とヒトの事情がすれ違ったり遠ざかったり衝突したり。

そうしている間に、犬もヒトもどんどん歳をとっていく。


初めての場所で、何かを探している。

雪融けの川の流れを見る犬。

川岸から上がって。

残雪の上で微笑む。

周囲を眺めて楽しむ。