2014/07/08

犬は人間の笑顔を見分ける

周囲の様子をうかがっている犬。
 愛犬と一緒に生活している人なら、もうわかっていることと思うが。
私も、うすうすは感じていたことなのだが。

犬は、ヒト(飼い主)の笑顔に反応する。
犬には、 人間の笑顔と、笑顔の意味が、よく分かっている。

これは、誰でも出来る簡単な実験。
愛犬と向き合って、ヒトが満面の笑顔になると、犬は嬉しそうに尾を振る。
しょぼくれた顔をすると、愛犬の尾が下がる。
また、満面の笑顔を向けると、愛犬は嬉しそうに尾を振る。
次に、しょぼくれ顔で、尾が下がる。
また、満面のこの上ない笑顔。
愛犬は、嬉しそうに尾を振り回す。

何回試しても、同じ結果だ。
犬は、人間の笑顔を見分ける。

欧米人が犬を飼うのが上手いのは、彼らが表情ゆたかだから。
嬉しい顔と悲しんでいる顔と怒っている顔の、表情の差が、歴然としている。
犬は、飼い主の表情をうかがって、心を通わせようとするから、表情が明確なヒトには明確な反応を示す。
すごく恐い表情の、怒っている顔つきで愛犬に迫ると、犬は、これはやってはいけないことだと悟り、 その行為を止める。
その繰り返しが、犬の学習を促すのだろう。
冷たい草が心地よい。
犬と上手につきあいたいと思っているヒトは、欧米人の表情や仕草をまねすれば良いかもしれない。
日本人の微笑や、オリエンタルスマイルでは愛犬には通じない。

口角を目一杯上げて、歯を思い切り出して、ニヤッと笑顔をつくる。
大げさに両腕を広げて、「Oh, good.」と言ってみたり。
すると、愛犬は、たちまち聞き分けの良い子に早変わり。
これで、愛犬との良い関係が築ける。

でも、ご近所さんとの関係が微妙になるかも。
そのときは、オリエンタルスマイルでカバーかな?
木々が笑って、犬が笑う。