2008/08/15

狼野長根(おいのながね)公園


今日は五所川原方面へお盆の用事で行くことになっていて、リリーは連れていかないつもりだったが、こんな顔でじっと見られると、寂しい留守宅に置き去りにはできない。

ピックアップの荷台に、さっと飛び乗るなんて映画みたいなことは、リリーにはできないので40数キロの体を抱き上げてやっとお乗りいただいた。

狼野長根公園の隣の「楠美家」の駐車場に、クルマに乗せたままリリーを置いて、この古い民家の中を見物しようとしたのだが、ピックアップの荷台は慣れないせいか、リリーが騒ぎ始めるので中止。



この楠美家というのは、津軽地区最大級のかやぶき屋根民家らしく、1886(明治19)年に五所川原市高野北原に建てられたらしい。
2000年、五所川原市が有形文化財に指定し、直後に楠美家側が市に寄贈したということ。
ま、それがこの古建造物にとって、一番安泰なことだったでしょう。
それから市は、狼野長根公園再整備基本計画に基づき、同公園に隣接するこの場所にこの古い民家を移築したらしい。


リリーはシンプルな生き物なので、原っぱを駆け回ることが大きな喜びのひとつだ。
好奇心も地面や、地面に捨てられたモノや、地面に生えている一本一本の草に向けられる。
古い建物をロマンチックな気分で見物する気は全く無いが、地面に関しては熱心な探究心を持っている。
もしかしたら、かなりな地面博士かもしれない。
しかし、それをヒトに伝える術を持っていない。
リリーの蓄えた知識は、やがて、風に吹かれて消失してしまう。
これがヒト類にとって損失であるか無いか、なんてことを思い浮かべているのは暢気で散漫な猿オヤジしかいない。

ところで、犬に限らず、動物は生きて行く過程で得たいろんな知識をその記憶部分に蓄えると思うんですが、それがヒトに理解できるレベルで解明できたら、地球的に超スゴイ、なんてね。

狼野長根公園は広大な芝生と森林の公園で、遊歩道路も良く整備されている。
長い遊歩道路は高低差があって、散歩していて面白く、途中沼地があったり尾根道があったりして変化があって退屈しない。
リリーは大喜びだ。


今日の研究はほぼ満足かなというリリー博士のご様子。
はくし、なぬかあたらすいはっけんわありますたか?キキッ