2018/10/07

犬が、家の者におやつをねだる3つの方法

【じっと家の者を見つめるリリー。】


リリーには、おやつをねだる3つの方法がある。
これは、高齢になってから会得したようで、若い頃には見られなかったしぐさである。
リリーも11歳。
11年もの年月の間に、リリーは確実に知恵を積み重ねている。
いったい誰にならったことやら・・・

まず、家の者をじっと見つめる。
つぶらな瞳で見続ける。
目をそらさずに、一心に見続けるのだ。
哀願するような目つきではない。
無心に祈るような敬虔な眼差しでじっと見つめ続ける。
これが、おやつをねだる第一の方法。

次は、あまえる。
鼻先で腕の下にグイグイともぐりこみ、椅子にすわっている家の者の腿にアゴを乗せて、つぶらな瞳で見上げる。
しばらくその姿勢のままじっとしている。
愛らしさ倍増作戦とでも言おうか。

初めのうちは、このリリーの愛らしいあまえに負けて、おやつを与えていたのだが。
最近は、この第二の方法でも、家の者は知らん顔。

相手が知らん顔を決め込んでいると知ると、リリーは最後の手段。
手を出して、おやつをくれとせがむ。
家の者は、うるさくつきまとうリリーに、ついに負けておやつを与えてしまう。

この三段攻勢を家の者がスルーしたら、次はどんな方法を考えるやら。
はたして第四の方法は、あるのだろうか。


【ちょっと、なに見てんのよ!】


【つぶらな眼で見つめる。】


【見つめ続けることが重要よ。】


【見つめ続けながら、次の作戦を考えている。】


【腕の下に鼻先を潜りこませて、アゴを腿の上に乗せてあまえる。】


【ついに実力行使。手が出た。】


【ちょっと!なに撮ってんのよ!】