2007/09/15

プロローグ


まずは一言。

どこにでも居そうで、実はどこにもいない。

そんな隣人達のことを書いていこうと思っています。

いないはずの隣人を探し出して、その在り方を眺めるような・・・・・。

これは、「変」と言えば、すべてが「変」になる不思議な世界についての雑感みたいなものかもしれません。
 
変ってなにが変?
顔が?
髪型が?
スタイルが?
行動が?
物言いが?

「変」の世界の基準は「普通」なのでしょうね。
「普通」からちょっと外れていれば、ちょっと変。
だいぶ外れていれば、かなり変。
でも、「普通」な人もまた、
どこにでも居そうで、実はどこにもいない。
 
だから、「普通な人」も探し出さなくてはならない。


人の多く集まる場所には、いろんな人がいる。
例えば、ショッピングセンター。
その食品売場。
パッケージされた食品を指で突っついて歩くご婦人がいる。
わりと年配風、わりと小金持ち風。

「ちょっとあなた、そんなに触ってばかりだと、他の人に迷惑でしょう!品物が指の形にへこんで、なんだか汚いし、ちょっと変だよ」
と誰かが言う。

「だって、中になにか変なものが入っていたらどうするのよ!食の安全を確かめるのは消費者の権利よ!」
とご婦人。

「だからと言って、そんなに・・・・・・」
と言いよどんでしまう誰か。

その誰かもまた、パッケージを透かして見る癖がある。
賞味期限のシールが貼り替えられていないかどうか、確かめるために・・・・・・・・・

「変」という行動スタイルの裏には、
「疑う」という「防衛本能」が働いているのかも知れない。


あ、・・・・・・ある犬の物語についても書かなくてはね。
それは、つまり、
もしあなたの愛犬が変な行動をとったら、それはどこかに疑念があるからかも知れないね。
『愛犬の疑念」
愛犬の目をじっと見つめたら、何か解るかも知れません。