2007/09/26
犬のお気に入り
By ebipon 9/26/2007
外に犬小屋を作ったけれども、リリーはあまり好みではないらしい。
作った当初は、小屋の中に入って昼寝をしていたこともあったが、今は、夜も昼も、小屋の中へはまったく入らない。
家が留守の日中は、小屋に繋がれたクサリを延ばして、家の玄関の前でゴロゴロしている。
少しでも小屋から離れて、家に近づこうとしている風に見える。
家の者が集まる夜になると、家の中に入りたがる。
風除室のガラス戸が引き戸になっているので、手(前脚)でサッシの部分を引っ掻いて、簡単に開けてしまう。
そしてドアの前で、「内へ入れてくれ」と吠える。
家のなかのお気に入りの場所は、玄関室のタタキの部分のタイルの上か、居間のテーブルの下。
タタキの上では、機嫌が悪いとおしっこをしたり、履物を咬んで振り回したりするが、テーブルの下ではおとなしくじっとしているのがほとんど。
そこにいると気持ちが静まって居心地が良いという空間の効果というものがあるのだろう。
私の作った犬小屋には、それが無い。
だから、リリーは寄り付かない。
ま、家の中には暖かい人の気配があるし、テーブルの下あたりがその気配が濃厚である。
外の犬小屋は、リリーにとって暗くて寒い荒涼地帯なのかも知れない。
リリーには、荒野の一匹犬の根性は無い。
人なつっこいリリーは、反面、淋しがりやの恐がりやなのだ。
で、安楽なソファーにも座りたがる。
ここもお気に入りなのだが、これは断固排除している。
ソファーに座り込んで、葉巻でもふかすようになれば、ワガママ横暴なギャング犬になってしまうからだ。
リリーのお気に入りはなかなか難しい。
「存在が意識を決定する」と偉大な思想家も言っておられた。
犬小屋をグレードアップするしか無いのかも知れない。
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