うちの犬は大の散歩好き。
たいていのワンちゃんはそうなのでしょうが。
特に山がお好きなようです。
近くの丘陵地の公園を2時間ぐらいハイキングすると、家にもどってから機嫌が良い。
おとなしくて、従順なのです。
機嫌が悪いときはというと、「荒れまくり」状態。
部屋のなかのものを噛んで引っ張り回す。
人に噛みつく。
脱いである人の履物を、噛んで振り回しながら、乱歩する。
廊下におしっこをする。
自分の食器を、これ見よがしにひっくり返す。
部屋の中を跳ね回る。
だだっ子そのもの。
まだ4ヶ月だから、こんなものなのかしらね。
これが山へ入ると、別犬になる。
顔の表情が生き生きとしてきて、どことなく賢そうに見えてくる。
飼い主に対する信頼の度数も上がるみたいで、勝手な行動をとらない可愛いワンちゃんになる。
未知の場所では、既知の人に従うという処世訓を身につけているのか。
ところで、以前目撃したのだが、
軽トラにリードを結んで、犬を引っ張って「散歩」させているオヤジがいた。
あれは強制運動だね。
犬が喜んでいる風には見えなかった。
必死の形相。
足を止めれば死ぬかもしれない、というストレス。
信頼度数は、マイナス下降の一途。
いずれひどく噛まれると思います、あのオヤジ。
そういうオヤジは、噛まれた後、怒りまくる。
深夜の住宅街での、犬とオヤジの壮絶なケンカ。
オヤジは、訳の分からない説教文句を犬に浴びせかける。
不運な犬は、ただ吠えるばかり。
そんな喧噪も、遠くで聞いたことがある。
しかし、オヤジの犬の飼い方は、本当に変なのか?
軽トラはゆっくりだし、犬も引きずられてはいなかった。
その犬も、だんだんとその飼い主に似てくるかも知れない。
そのやり方が気に入るようになるかも知れない。
全ては、犬と飼い主との、他からの干渉を許さない関係に因るのでしょう、たぶん。
案外オヤジは、自分の「合理精神」を密かに誇っているのかもしれない。
自分ほど、短時間で適度な運動量を犬に与えている飼い主はいるまいと思っている。
「だらだら歩いて散歩させている奴は、馬鹿だぜ。ケッ!」
密かな誇りの裏には、密かな罵倒がある。
2007/09/16
散歩
By ebipon 9/16/2007
Related Posts:
大型犬ほどよく眠る? ウトウト眠り始めています。 リリーの体重は、45〜47kgです。 肩高が66センチ以上で、この体重ですから超大型犬になるらしいです。 犬は一日に10〜14時間の睡眠をとるそうです。 これが大型犬になると、16〜18時間の睡眠時間になるそうです。 大型犬ほどよく眠るのかも知れません。 眠ると言っても、日中は、ちょっとした物音で頭を上げてキョロキョロしたりしますから、眠りの深さはどうなのでしょう。 ヒトで言う「うたた寝」… Read More
犬の好奇心と山での行動 残雪の上で、あたりを見回しているリリー。 リリーは好奇心が旺盛な犬です. ヒトに対する好奇心も旺盛で、初対面のヒトにでも馴れ馴れしく接して、嫌がられることもあります。 犬は、いろんなヒトと仲良くなりたいのでしょう。 いろんなヒトに構ってもらいたいのです。 でも、ヒトにはヒトの事情があって、犬と仲良く出来ないヒトも少なくありません。 ヒトの好みは、犬よりも細かいのです。 犬とヒトとのトラブルの原因のひとつには、この犬… Read More
見つめる犬 先週の土曜日に、避妊手術後の抜糸をして、徐々に体力も回復しつつある。 術後、時折おそわれていた腹部の痛みもなくなったようだ。 朝夕の散歩は、再開していないので、筋肉は衰えていると思う。 そのせいか、動きに力が無い感じだ。 あるいは、ちょっと気持ち的に成長して静かになったのかもしれない。 いや、やっぱり、単に体がだるいだけだろねえ。 家の中にいることが多くなったので、なまけグセが付いちゃったのか。 犬の好きな方は、ワンちゃんに顔をベチャベ… Read More
公園の残雪と哲学犬 咲きかけた桜の花。 今日も良いお天気です。 この地方の天気予報では、晴れマークが5月2日まで続いています。 公園の桜の花も、日に日につぼみを開き始めて、満開の日も近そう。 朝の散歩で、リリーは、相変わらず草に関心を持っています。 舐めてみたり、噛んでみたり。 改めて見ると、公園には犬の好みそうな葉のひょろ長い草が多いですね。 公園の芝生もそんな感じだし。 で、芝生のことをちょっと調べてみると、芝生とか芝草はイ… Read More
犬が怒るとき 子犬のように可愛い顔をして眠っている。 近所で犬を飼っているヒトが、犬のおやつを取り上げようとしたら、犬が今迄に無くひどく怒って威嚇してきたので、びっくりするやらショックだったやらと話していた。 本気で牙を剥いて噛み付く姿勢をとったと言うのだ。 そのワンちゃんは、2歳の柴犬と何かのミックスで男の子だという。 そのワンちゃんのことを、何か恐ろしい問題犬のように話していたのが印象的だった。 私が子どもの頃は、犬が食事しているときに横か… Read More