何かを待つ犬。 |
何を待っているのか、それはリリーにしかわからない。
もしかしたら、リリーにもわからないのかも知れない。
待つポーズのリリーを眺めていると、待つことが犬の生活スタイルのように思えてくる。
つながれている犬も、フリーな野良も、何かを探しあぐねてしまったら待つしかないのだ。
そんな当てのない「待ち」を、ヒトはしない、しない方が多いと思う。
犬だから、途方に暮れても待ち続けるのだろう。
へっ、お前は猿だ。 |
「そんなことどうでもいいから、なんかうまいもん食わせろ、どっかおもろいとこへ散歩につれてけ」
公園で木の枝をくわえて、ご機嫌のリリー。
飛んだり跳ねたりはしゃぎまわっている。
まるで収穫祭の踊りだね。
踊りに飽きると、あたりをキョロキョロ。
やっぱり何かを待っている。