2008/05/08

何かを待つ犬

何かを待つ犬。
リリーはいつも何かを待っている。

何を待っているのか、それはリリーにしかわからない。

もしかしたら、リリーにもわからないのかも知れない。

待つポーズのリリーを眺めていると、待つことが犬の生活スタイルのように思えてくる。

つながれている犬も、フリーな野良も、何かを探しあぐねてしまったら待つしかないのだ。

そんな当てのない「待ち」を、ヒトはしない、しない方が多いと思う。
犬だから、途方に暮れても待ち続けるのだろう。

へっ、お前は猿だ。
「ふん、それはおまえの猿知恵だワン」


「そんなことどうでもいいから、なんかうまいもん食わせろ、どっかおもろいとこへ散歩につれてけ」


公園で木の枝をくわえて、ご機嫌のリリー。
飛んだり跳ねたりはしゃぎまわっている。
まるで収穫祭の踊りだね。



踊りに飽きると、あたりをキョロキョロ。
やっぱり何かを待っている。