2008/05/09

犬の目




目の表情が豊かだということもあるが・・・・・。

よく見ると、どこか似ている。

かつて出会った人達の、様々な眼差し、顔つき。

その人達が、じっと見つめているような視線。


「ひさしぶりだね、どうしてる」
「なつかしいね、何年ぶりかしら」
「元気そうじゃないか」

晴れた空から、かつて聞き慣れた声が降り注ぐ。

犬の顔は、ヒト以上にヒトらしい、という言い方は変かな。
ヒトは表情をつくれるが、犬はつくれない。
気持ちが直に顔に出る。
気持ちって、こうも揺れ動くもんなんだな。
犬の顔を見て、ヒトの気持ちのことを思い起こす。

風に揺れる桔梗の花。
うつむいて、物静かだ。

犬も、うそ泣きするらしい。
そう本に書いてあった。
それはヒトの解釈。
犬にとっては、うそのようでうそでない。

うそもホントもないのですワン。
みんな、ありのままなのですワン。

ヒトなつっこいのもありのまま。
わがままなのもありのまま。
与えられた生活ではあるけれど、ありのまま生きる。
それが犬の生き方。




Related Posts:

  • 犬は夜になると、どうして玄関のタイルの上で寝転ぶのだろうか? いつの間にか玄関で寝ている。 この頃リリーは、夜になると玄関にいることが多い。 玄関のタイルの上で寝転んでいるのだ。 そこで眠るわけでもない。 横たわって、目を開けている。 玄関で寝転んでいるリリーに私たちが気がついて、彼女に近づくと、リリーもこっちの様子をうかがっている。 「自分に何かをしてくれるのだろうか?」とでも思っているみたいに。 犬は、いつも私たちに「世話」を求める。 それがヒトに対する犬の「会話」なのかもしれない。 「世話」と… Read More
  • 犬の眠そうな顔 朝から眠そうな顔。 朝の散歩から帰って、しばらくしたら、ごらんのような顔です。 開けた片方の目も、すぐにでも閉じてしまいそうな雰囲気の眠そうな顔。 散歩が終わって、いつものようにリリーの足とお尻を風呂場で洗いました。 そのあと、リリーはもらったガムを食べて、家の中をウロウロしていたのですが、気がついたらこんな顔になっていたのです。 朝から眠そうな顔ですね。 夕べは寝不足だったというような顔つきです。 ついに両目を閉じ… Read More
  • 犬の横目 横目使いのリリー。 リリーは時々横目使いをする。 横の方向を見るときに首を回すこともあるが、眼球だけを移動して、頭が静止状態であることも度々。 リリーが横目で見る時は、横にあるものに対して、興味半分以下・期待半分以下のような心境だろうと思われる。 かなり興味を持った時、りりーは首を回して「興味の対象物」を正視し、体の向きを変えてそのものと対座する。 そういうパターンが多い。 目だけで横をちらっと見て、すぐ元に戻すときは、か… Read More
  • 暑い日に、家の中でフローリングに貼りつく犬 階段の下のフローリング。 青森市は7月の後半あたりから本格的な夏の気候になった。 それまでは、「ヤマセ型低温気候」が続いていた。 朝晩は冷涼で日中もそんなに気温が上がらない。 暑がりのリリーにとっては快適な夏だったのだ。 それが8月に入って、「青森ねぶた祭」が始まってからは、最高気温が30℃以上の日々が続いている。 祭りが始まってからは、ピーカンの晴天続き。 クーラーの無い家で暮らしているリリーは、大弱り。 涼しい場所を探して家の中をウロ… Read More
  • 犬小屋の外でカラスに襲われた犬 小屋のそばで辺りを見ている犬。 時刻は午前10時頃。 いつものように犬小屋の外で昼寝をしていたリリーが、カラスに襲われたらしい。 家の者の話では、こうだ。 「キャッインッ!」 突然外で、今まで聞いたこともないリリーの悲鳴のような大きな声が上がった。 家の者が外に出てみると、リリーは犬小屋の中に引っ込んでオロオロしている。 犬小屋の入口の側の、道路寄りのコンクリートの上に、一羽のカラスが立っていてじっと動かない。 家の者が… Read More