2012/07/02

犬の寝場所と野生の血

畳の上で安眠。
リリーの夜の寝場所は決まっている。

それは、私のベットの下の、畳の上。

リリーの夜の睡眠は、日中の昼寝と違って熟睡だ。

足を持ち上げたり、頭を持ち上げたりしても、反応は鈍い。

が、調子に乗って、あまりやり過ぎると、鼻に皺を寄せて怒る。

リリーは早寝な犬で、私たちよりも寝室に入るのが早い。
私たちが布団に入る頃には、もう熟睡しているような格好だ。

写真のように、手足を投げ出して、のびのびと眠っている。
リリーが眠るのに、私たちの寝室が一番安心できるのだろう。

犬は、昔は野生で生活をしていたので、本能的に危険から身を守ろうとする習性のなごりから、体がすっぽりおさまる場所や少し暗がりのある所を好む傾向があるという話をよく聞く。

犬の野生時代は、ヒトも野生だったんじゃないか。
犬の習性を語るのに、ことさら昔は野生だったからと理由づけるのはおかしい。
そんな大昔の野生時代のことは、ヒトも犬も忘れてしまっているんじゃない。

リリーは、天井の高い和室で、警戒心も無く、堂々と横になってヒトのように眠っている。

延々と飼犬として受け継がれてきた血に、野生の記憶はあるのだろうか。

家の中にも、穴蔵みたいな空間はある。
テーブルの下とか、部屋の角の物入れの陰とか、脱衣場の隅とか。

もし、狸とか狐とかが家の中に侵入したら、隠れそうな場所はいっぱいある。

しかし、リリーはそういう場所を好まない。
何をするにも、ヒトのそばが良いようだ。

リリーの寝姿を見ていると、野性的なものは、あまり感じられない。
以前は、犬の野生の本能などということを考えたこともあったのだが・・・。

今は、食いしん坊な、ただの犬の本能しか感じない。
犬種にもよるのだろうか。

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