畳の上で安眠。 |
それは、私のベットの下の、畳の上。
リリーの夜の睡眠は、日中の昼寝と違って熟睡だ。
足を持ち上げたり、頭を持ち上げたりしても、反応は鈍い。
が、調子に乗って、あまりやり過ぎると、鼻に皺を寄せて怒る。
私たちが布団に入る頃には、もう熟睡しているような格好だ。
写真のように、手足を投げ出して、のびのびと眠っている。
リリーが眠るのに、私たちの寝室が一番安心できるのだろう。
犬の野生時代は、ヒトも野生だったんじゃないか。
犬の習性を語るのに、ことさら昔は野生だったからと理由づけるのはおかしい。
そんな大昔の野生時代のことは、ヒトも犬も忘れてしまっているんじゃない。
リリーは、天井の高い和室で、警戒心も無く、堂々と横になってヒトのように眠っている。
延々と飼犬として受け継がれてきた血に、野生の記憶はあるのだろうか。
家の中にも、穴蔵みたいな空間はある。
テーブルの下とか、部屋の角の物入れの陰とか、脱衣場の隅とか。
もし、狸とか狐とかが家の中に侵入したら、隠れそうな場所はいっぱいある。
しかし、リリーはそういう場所を好まない。
何をするにも、ヒトのそばが良いようだ。
リリーの寝姿を見ていると、野性的なものは、あまり感じられない。
以前は、犬の野生の本能などということを考えたこともあったのだが・・・。
今は、食いしん坊な、ただの犬の本能しか感じない。
犬種にもよるのだろうか。