2014/12/11

人間のベッドに上がって眠る犬

ベッドに上がり込んだ犬。
朝、ちょっと用事を足しに起きて、しばらくしてから寝室にもどると、リリーが私のベッドの上で寝ていた。
いつもは、ベッドの下の、縞模様の敷物の上で寝ているのだったが。
実際、私がベッドから下りたときは、この敷物の上で横になっていたのだ。
私が階下に降りた隙に、リリーはひょいとベッドに上がったのだろう。
こんなことは初めて。

これが、リリーにとっては、大発見。
この家に、こんなに気持ちの良い居場所があるなんて。

なんとも幸せそうな笑顔。
ベッドの上にぺったり横たわっている姿は、幸福そのもの。
口角があがって、目がとろんとしている。

ところで、犬のしつけの本を読むと、そのほとんどが、犬を同じベッドに入れてはいけないと書いてある。
これは、犬の権勢本能を助長させて、わがままな犬にならないようにという理由からであるらしい。
あと、主従関係がどうとか、上下関係がどうとか、いろいろな説明がなされている。
手を伸ばして、のびのびと。
そんな「犬のしつけ論」も、ベッドの上のリリーの笑顔には通用しない。
この寝姿を見ていると、「いいじゃないか」という気になってくる。

おっと、いけない。
リリーは長毛犬で、抜け毛がひどい。
ベッドの上がリリーの毛だらけになってしまう。
私は乾燥肌だから、刺激に弱い。
リリーの毛だらけのベッドで寝ると、体がかゆいかゆいになってしまう。
おまけに私は、気管支が弱くて、咳き込むこともたびたび。
空気よりも軽そうなリリーの綿毛を吸い込んだりしたら、激しい咳で苦しむことになる。

と言うわけで、りりーには申し訳ないが、鄭重にお願いしてベッドから下りてもらった次第。
我が物顔。
まことに満足げ。