2007/11/28

愛犬家


「愛犬家」と呼ばれている人達には、自分が可愛がってる飼い犬を他人も可愛いと思うはずだ、という錯覚に囚われている方が割といらっしゃるように思う。

私が過去に出くわした「愛犬家」に、そういう方が多かった。

その結果、自分の「愛犬」を嫌う者は、全動物の敵になってしまう。
 
「あの人、犬が嫌いらしいワン。動物の嫌いな人にロクなモンはいないワン」

どうして、「自分の飼い犬=全動物」になってしまうのかね。

ペットがあまり好きでは無かったから、犬も好きにはなれなかった。

夜の街を酔っぱらって歩いていて、よく通りすがりの家の玄関わきにつながれた犬に吠えられた。
そのたびに、ビール臭いションベンを浴びせてやったり・・・・・(ごめんなさい)
 
昔、しんどい肉体労働の疲れを癒すために、帰宅途中良く通っていた喫茶店があった。
そこに小犬を連れて、コーヒーを飲みにくる常連の大柄なおばさんがいたのだが、小犬は店の中で放し飼い状態。
私が最高に疲れているときに、その小犬がわたしの足にじゃれついてくる始末。
ゆっくりマンガ雑誌も見ていられない。
飼い主は、店主のおばさんと、つばを飛ばしておしゃべりに夢中。

あまりにうるさいので、安全靴のつま先でそっと軽く、その小犬を向こうへ押しやると、そいつは大げさに「キャイン」と哭いた。
 
おいワン子よ、おどろいたのはオレのほうだぜ。
  
甲高い「キャイン」に「ドキッ」として飼い主のほうへおそるおそる目をやると、案の定、その大柄女は大鬼婆と化して、天井板を突き破らんばかりの仁王立ち。
その恐ろしくも憎々しげな睨み眼は、この世のものとも思えず、恐怖のあまり縮み上がったのをいまでも覚えている。

以来、私のビール尿鉄砲の被害犬は日に日に・・・・推して知るべし・・・・

今、うちの可愛いリリーに立ち小便をかける奴がいたら、オレは怒りまくるだろね、きっと。
誰が見ても可愛いに決まっているリリーにひどい仕打ちをするなんて、そいつは全動物の敵さ。
リリーもただじゃ済まさないよ。
ソーセージが大好物だからね。