2016/05/19

朝散歩のあと朝寝してしまった犬

朝散歩から帰って外を眺めているリリー。後姿が寂しそう。
朝の散歩から帰ったら、縁側でじっと外を眺めている。
いつになく静かなリリー。
もっとも、こんな姿をこのごろ多く見かけるようになったのだが。
「リリー」と声をかけると、眠そうな横顔を見せた。

昨夜は眠れなかったのか、深夜にごそごそと動いていた。
「ウワン、ウワン」と、小さく吠えたり。
私は、その音で何度も起こされた。

犬でも、眠れない夜がある。
犬でも悩みはある。
ひょっとしたら、飼い犬は悩みだらけなのかもしれない。
将来のことや、健康のことや、趣味のことや、自由がないことなど、悩みはいろいろあるに違いない。
飼犬なのだから。

なにやら眠そうな目。
それとも単に眠いだけなのか。
9歳になったリリー。
老齢期に入って、このごろめっきり体力が落ちた。

老犬でありながら、どこか子犬の表情が残っている。
子犬でもあり、老犬でもある。
子犬の顔をしてヒトとつきあったり。
老犬の顔をして、ヒトとつきあったり。
まったく犬は、不思議な存在感を持った動物である。
赤ちゃん犬で家にやってきて、いつの間にか家族の誰よりも老いている。
老成している雰囲気を見せたり。
子どもっぽく振舞ったり。

それにしても、朝から眠るなんて。
年齢のせいもあるのだろうか。
まだまだ元気でいてくれよ。

カーテンの陰にバタンキュー。

寝息をもらして、眠り込んでいる。