朝散歩から帰って外を眺めているリリー。後姿が寂しそう。 |
いつになく静かなリリー。
もっとも、こんな姿をこのごろ多く見かけるようになったのだが。
「リリー」と声をかけると、眠そうな横顔を見せた。
昨夜は眠れなかったのか、深夜にごそごそと動いていた。
「ウワン、ウワン」と、小さく吠えたり。
私は、その音で何度も起こされた。
犬でも、眠れない夜がある。
犬でも悩みはある。
ひょっとしたら、飼い犬は悩みだらけなのかもしれない。
将来のことや、健康のことや、趣味のことや、自由がないことなど、悩みはいろいろあるに違いない。
飼犬なのだから。
なにやら眠そうな目。 |
9歳になったリリー。
老齢期に入って、このごろめっきり体力が落ちた。
老犬でありながら、どこか子犬の表情が残っている。
子犬でもあり、老犬でもある。
子犬の顔をしてヒトとつきあったり。
老犬の顔をして、ヒトとつきあったり。
まったく犬は、不思議な存在感を持った動物である。
赤ちゃん犬で家にやってきて、いつの間にか家族の誰よりも老いている。
老成している雰囲気を見せたり。
子どもっぽく振舞ったり。
それにしても、朝から眠るなんて。
年齢のせいもあるのだろうか。
まだまだ元気でいてくれよ。
カーテンの陰にバタンキュー。 |
寝息をもらして、眠り込んでいる。 |