2016/05/01

残雪の山で楽しそうに遊ぶ犬

残雪の山が楽しくて笑顔の犬。

リリーは、残雪の山で遊ぶ時がいちばん楽しそうである。
顔の表情にそれが出ている。
口角が上がって、目を細める。
リリーの気分最高!という笑顔。

多くの犬のなかでも、リリーは顔の表情が豊かな犬だと思う。
そのときどきの気分で、いろいろな顔つきをする。
だがヒトは、その表情の全てを読み取ってはいない。
犬も別に、子細な感情の変化をヒトに伝えようとは思っていないだろう。

でもリリーは、山へ来てうれしいときは、目いっぱいうれしい顔になる。
まるで、自身の気分の高揚を、目いっぱいヒトに伝えようとしているみたいである。

こういうとき私は、犬との一体感を受け止めている。
犬が楽しいとき、私も楽しい。
私が楽しいとき、犬も楽しい。
犬とヒトとの最良の関係。
その関係を支えているのが、山と言う自然。

自然の中で、ヒトの気持ちと犬の気持ちがひとつになる。
それが良くて、残雪の山へリリーを連れてくるのだ。

残雪の感触を踏みしめて歩く。
今年の山は積雪が少ない。
ゴールデンウィークまでもつかどうかと言われていたが、なんとかもったようだ。
それで、リリーが楽しみにしている残雪の山遊びも実現できた。
今月の11日で、リリーは9歳になる。
生まれて初めての残雪では、無我夢中で遊びまわっていた子犬も、今ではだいぶ落ち着いて遊ぶようになった。
はしゃぐときははしゃぐが、ゆったりと山を楽しんでいる様子。

もう9歳。
あと何年かしたら、リリーは山では遊べない年齢に達する。
老犬の体力に限界がくる。
そのときまで、遊べるうちは精一杯遊ばせたい。

残雪の山で楽しそうに遊ぶ犬。
それを眺めるのが、犬と一緒に暮らしている私の楽しみだ。

笑顔で休憩。
遠くを見入る犬の脳裏には、何が思い浮かんでいるのだろう。
遊び疲れてお腹がすいて、おねだりモード。
放心したような表情で休憩。
元気が復活。
えっ、もう帰るの?という顔。

Related Posts:

  • 春の高原のお嬢様 すっかり雪が消えてしまったお気に入りの高原をお散歩。 花がきれいなので、リリーもおしとやかな感じ。 小股でお嬢様歩きしてます。 山桜をバックに、はいポーズ。 夕日に映えたリリーは、ええとこのお嬢様。 ええとこのお嬢様は、楽しい時や楽しい場所を純粋に喜び、それが長く続かないことを純粋にふてくされる。 与えられたものの中から、自分の気に入ったモノを選ぶ、食事でもおもちゃでも。 それがリリーに与えられたわずかな「自由」 … Read More
  • 疲れた犬の顔 こんなに疲れた顔の犬を、かつて見た事がない。 今日はハードな一日だったので、リリーはすっかり疲れてしまったらしい。 山から下りて、駐車場のクルマに乗っても、むすっとしている。 よっぽど疲れたのだ。 犬はヒトよりも弱い動物なんだ。 ヒト並みに山を歩き回ったら、疲れてしまうだろ。 おまけに昼寝も満足に出来なかったし・・・。 いくら山が好きな犬だって、行動には限度ってものがあるんだよ。 リリーの不平が、クルマの中から聞こえてき… Read More
  • 雪融けの川岸で遊ぶ犬 雪原を走る犬。  リリーにとっては、久しぶりの遠出。 下湯ダムの下の川岸で遊んだ。 両側を山に挟まれた広い谷間。 川岸も広い。 ちょっとした雪原になっている。 山へ来るとリリーの顔つきが変わる。 目が輝き、生き生きとした顔になる。 そして、始終うれしそうに走り回る。 犬本来の世界を取り戻したようなリリーの様子。 こうでなくちゃいけない、とヒトは思う。 こうでなくちゃね、と犬は走る。 ヒトはヒトらしく活動して… Read More
  • 久しぶりの山散歩 仕事に忙しい飼い主の都合で、朝と夜の散歩以外はまったく放置状態になってしまっているリリーを連れて、山へ。 つながれているときのリリーは、不平不満の仮面が顔に貼り付いてしまったような感じだ。 ヒトはワンちゃんに、もっとなついてくれ、尾を振ってくれ、愛らしいしぐさで癒してくれと要求するばかりで、ワンちゃんの本当の要求には知らん顔。 ワンちゃんの本当の要求って何かな。 実のところ、私も知らない。 ただなんとなく、そういうものが在りそうな気が… Read More
  • 犬の嬉しい顔 残雪の山を走る嬉しい顔。 犬はどんなときに嬉しい顔をするのだろう。 ご飯やおやつを食べている時か。 それは、犬それぞれによって様々だ。 どろんこ遊びが最高!というワンちゃんもいるかも知れない。 「リリーは?」と言うと、野山を駆け回っている時が一番楽しそうだ。 その時が最高の嬉しい顔に見える。 リリー自身が、自然のなかでの躍動感を楽しんでいるから嬉しいのだろう。 それがリリーの個性になっている。 … Read More