9歳の誕生日を迎えた犬

2016/05/11

雑感

階段に下が、このごろのお気に入り。
今日はリリーの9歳の誕生日。
ではあっても、なにも特別なことはなかった。
たいしたお祝いも、してもらえなかった。

そのことをつまらなく思っているのか。
お気に入りの場所である階段の下で、横たわったまま動かない。
うつろな眼のしらけ顔。
実際に溜息こそつかないが、犬は顔で溜息をつく。
そんな感じ。
そんな態度。
そんな眼差し。

眠っているようで眠っていない。
玄関の方へ頭を向けて、じっと何かを待っているようす。
そうなのだ、犬はいつも何かを待っている。
散歩の途中、じっと立ち止まって、遠くをながめたり。
家のなかから、駐車場の前の道路をそわそわしながら見つめたり。

犬は、自身で環境を変えることができないから、待つしかない。
何を待っているのだろう。
誰を待っているのだろう。

年老いたことで得たものはなんだろう?
9年間生きてきたことで得たものはなんだろう?
老成したのか。
老いぼれたのか。

犬は、その答えを待っている。

玄関のドアに頭を向けて何かを待っている。

犬の溜息顔。

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