散歩の途中、緑の草むらで小休止する犬

草むらに座り込んでしまった。
このごろの青森市は、初夏と言ってもいいほどの暑さになってきた。
リリーの苦手な夏が、すぐそこまで来ている。
そのことを察しているのか、さえないリリーの顔つき。

散歩の途中の公園で座り込んでしまった。
緑の芝生の冷たさが気持ちいいのか、しばらく動かない。
顔をあちこちに向けて、遠方を見物している。
動くものを目で追っている。
たとえば、通学途中の中学生とか、公園の横を走るバイクとか。
それらを目で追って、何を思っているのか。

犬の反射神経と、それに伴う脳の働き・・・・・・。
犬は休んでいても、機能は動いている。
鼻も、ヒクヒクさせている。
周囲の情報収集も忘れていない。

そうすることで、周囲にとけこもうとしているのか。
自身は、もう周囲と一体になっていると思っているのか。
そういう心境を楽しんでいるのか。

何かを見ている。
リリーはここを離れようとしない。
そういえば、ここはいつも立ち止まる位置である。
いつもここに座り込む。
そうして周囲を眺める。
そのことの意味は、リリーにしかわからない。

飼主の思いもつかない深い思索。
その深い思索は、犬でなければわからない。
飼主は犬にはなれない。

犬はわかっているのだ。
何かを、あるいは何かが・・・・・・。
でもそれを、ヒトに伝える術がない。

動くものを見ている。

そろえた前足がかわいい。

何を考えているのか。

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