2016/05/28

朝の散歩の後、お気に入りのオモチャをくわえる犬

オモチャのライオンをくわえている。
朝の散歩から帰って、おやつを食べたあと、リリーはお気に入りのオモチャで遊び始めた。
オモチャ箱からオモチャをくわえて出して、部屋の真ん中に横たわる。
オモチャを口にくわえたまま、じっと私のほうを見ている。
「どうだ、いいだろう」と言わんばかり。

私が近づいて「ちょうだい」と言っても、ぷいと横を向く。

オモチャをくわえた横顔。
犬の自慢顔。
天下を取ったような顔と目つき。
犬にとってオモチャは安心感の象徴なのだろう。

噛むとピーピーと鳴るオモチャは、狩りをする犬の本能を満たすものであるという説もある。
ピーという音は、狩られた動物の断末魔にたてる悲鳴と似ているのだという。
だが、リリーは、そんなにピーピーとは鳴らさない。
ただお気に入りのオモチャをくわえて見せているだけである。

すると家の者が、「あら、いいね」と言ってりりーをなぜる。
結局リリーは、注目されることが好きなのだ。
自身が注目されていることが、大きな安心感を生む結果になる。
その助けになるのがオモチャだということを、リリーはよく知っている。
だから、オモチャをそばに置いて眠る。
このごろお決まりの、朝散歩のあとの朝寝

オモチャのそばで朝寝。