2013/04/09

落ち葉の甘い匂いを嗅ぎ回る犬

残雪の上の落ち葉の匂いを嗅いでいるリリー。

散歩でよく行く公園には、カツラの木が多い。

リリーはそのカツラの落ち葉を嗅ぎ回っている。

カツラの枯れ葉は、独特の甘い香りを放つ。

去年の秋に、散ったばかりの乾いた枯れ葉が、割と強い香りを放っていた。


それが今は、雪に埋もれて湿った状態なので、カツラの枯れ葉の甘い香りは、私では解らない。

ヒトよりもはるかに優れた臭覚を持っている犬には、それが充分解るのだろう。

リリーは一心に、雪の上の落ち葉の匂いを嗅ぎ回っている。

落ち葉の甘い香りを楽しんでいる。

枯れ葉と残雪のミックス臭を楽しんでいるのかもしれない。

楽しんでいるのか、あるいは情報収集しているのか。

リリーの頭の中の「匂いコレクション」を再整理しながら、膨大な情報システムの構築に忙しいのだろう。

夢中になっているリリーの顔つきは、何やら思慮深げである。

落ち葉の甘い匂いを嗅ぎ回る事で、犬は情報収集を楽しんでいるのだ。

楽しく無ければ生活ではない、というのが犬の生き方かも知れない。


一心に匂いを嗅いでいる。
ううむ、あまい香り。
甘いお菓子を食べたいなぁ。

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