2012/04/30

つまらないよ、という犬の顔

すねた子どものような。
今日は仕事ですが祝日でもあるので、いつもよりのんびりした朝になりました。

リリーの朝の散歩も、普段よりちょっと遅めです。

遅めの朝食と遅めのコーヒーが長引いて、今朝の散歩人はなかなか腰を上げない。

リリーが、せいいっぱい尾を振りながら散歩の催促をしても知らん顔。

ヒトはのんびりしたいときもあるのだ、と平然と構えている。

しばらくして、静かになったリリーの方に目をやると、上の写真のような態度。

早く散歩に行きたい犬にとっては、ヒトの勝手な都合などどうでもいいのです。
朝のんびりと構えているのは、散歩を待ちこがれている犬にとっては嫌がらせです。

「つまんないよ!」という気持ちをめいっぱい顔に表して、手足は「どうでもいいよ!」というやけっぱちな感じそのまま放り出しています。

顔をソファーに押し付けて、ちょっと自虐的になっているような雰囲気。
「ふんふんふんだっ!」と言わんばかりの不満顔。
どたっと床にへたばって、「歩くのに邪魔だったら、踏んづければいいだろう!」という態度です。

上着を着てリードを持って、ウンチを始末する紙や袋の入ったバックを片手に持っても、リリーは微動だにしない。
靴を履いて、玄関のポーチで呼んでも動く気配が無い。

音をたててドアを開けると、いつのまに立ち上がったのか、笑顔のリリーが尾を振って私の後ろにピッタリとついています。

つまらないよ、という犬の顔はどこへいったのやら。
リリーが寝そべっていた床の上にはヨダレの跡。

犬のヨダレはヒトの汗に相当するという話を聞いたことがありますから、暑い家の中よりも涼しい外に早く出たかったのでしょう。
春になって、だんだんと家の中が暑くなってきたから嫌だな、という意味での「つまらないよ。」という犬の顔でもあったようです。