2015/01/06

雪の上で新年の大あくび

目を細めて豪快な大あくび。
新年を迎えて6日目となると、そろそろ正月気分も抜けてくる。
といっても、犬には正月気分っていうのが、あるのか、ないのか。
場の空気には敏感なリリーだから、特別な雰囲気の日が続いているな、ぐらいは感じているかもしれない。

正面を見て。
今日は、ちょっと穏やかな時間が流れている。
リリーは散歩の途中の、公園の丘で一休み。
上空は雲に被われているが、うっすらと青空も見える。

犬の散歩人のリラックスした気持ちがリリーに感染したのか、リリーが突然大あくび。
目を細めているから、気分が良いときのあくびなのだろう。
リリーにとっては、こんなのんびり散歩がちょうど良いのだろう。
でも、ヒトの仕事が混んでくると、こんな日は稀になってくる。

えっ、稀って何さ?とリリーが尋ねる。
う~ん、実現できる日が非常に少ないってことさ、と私。

けっ、と言って、リリーは正面にいる私を丘の上から見下ろす。
それから左を見て、右を見て、腰をあげた。

今日がその稀って日なら、たっぷり散歩を楽しまなくっちゃ。
左を見て。
右を見て。