2015/01/16

インフルエンザに感染した飼い主をじっと見る犬

じっと見ている。
不覚にもインフルエンザに感染してしまった。
激しい咳と高熱。
マスクで顔を被って、高熱にフラフラしながら部屋を歩いていると、視線を感じた。
リリーがじっと見ている。
その顔つきが、いつもと違う。
ということは、私のフラフラ状態がいつもと様子が違うと思って見ているのだろうか。

何か変だなと思っているのか。
具合が悪いから、今日の散歩は無しだよ、と話しかけてもキョトンとしている。
それはそうだ。
リリーは、インフルエンザなんて知らないからね。

でも、こいつは相当弱っているなぐらいは感じているはず。
犬の直感で、そういう目で見ているのだろう。

ヒトは病気で苦しかったりすると、それを言葉に出して、ヒトに訴える。
犬は静かに病気に耐えるだけ。

犬は病気についての自覚がないから、自分の身に起きた変化に戸惑うだけ。
そして、ヒトに問いかけるように、ヒトの目をじっと見るかもしれない。

そういう犬の目は、見たくはない。
そう思いながら、リリーと目を合わせた。

おっと、アメリカでは、ごくまれにインフルエンザのヒトから犬への感染が報告されているとか。
インフルエンザに感染したら、ヒトばかりではなく、犬に対する接し方にも注意をはらわないといけない。

リリーよ、あんまり俺に近づくなよ、俺は危険な男だからね。

リリーは今度は、「へっ」とした目で飼い主をじっと見ている。
いつもと違うなと思ってみているのか。
近寄ってきて、じっと見る。
寝ころんで、じっと見る。