公園の雪だるま。 |
雪だるまを意識しているのか、いないのか。 |
横目で雪だるまを見ている。 |
また、遠くを見る。 |
今度は向きを変えて。 |
雪だるまは、じっとリリーを見ている。 |
雪だるまに接近するリリー。 |
落ちていた雪だるまの腕をかじる。 |
ビショビショ雪とは、暖かくなった春先によく見かける雪。
粒子が粗くて、水分を多く含んだ雪質。
シャーベットになる手前の雪。
そんな雪の中をリリーと進むと、リリーが雪だるま発見。
気になるのか、近づいて、あたりをウロウロ。
雪だるまのそばを、なかなか離れない。
雪だるまの顔はアンパンマンそっくり。
そのアンパンマン雪だるまを横目で眺めたり。
おまえなんか知らないやい、とそっぽを向いたり。
恐がりなリリーは、距離をおいて雪だるまを観察しているつもりらしい。
こいつと遊んで、いいものだろうか、とか。
いつになったら動き出すんだろう、とか。
興味はあるらしいが、おっかなびっくり。
興味はあるらしいが、おっかなびっくり。
そんなこんな、しばらくしていたら、急接近。
抜けていた雪だるまの、枯れ枝の腕をひょいと口にくわえた。
口で枝を振り回したり、かじったり。
雪だるまのそばで踊り狂っている。
雪だるまのそばで踊り狂っている。
なるほど、これがやりたかったのか。
リリーは、この枝をねらって、雪だるまのそばを離れなかったのだ。
アンパンマンの雪だるまは、ただじっとして微笑むばかり。
アンパンマンの雪だるまは、ただじっとして微笑むばかり。