2015/01/01

新年の雪と戯れる犬

雪の中の匂いを探る犬。
年が明けて1月1日。
発達した低気圧が、西日本と東日本の日本海側に大雪を降らせているという。
が、ここ青森市の元日の朝は、穏やかな曇天。
ときどき、うっすらと陽がさしたり。

カレンダーや暦を持たないリリーにとって、大晦日や元日に、たいした意味はない。
ただ、大晦日や元日のヒトの気分を、犬は敏感に感じ取る。

街の空気がいつもと違うな、とリリーは思っているに違いない。
仕事から解放されて、のんびりとしたヒトの気分が犬に伝わる。

元日の朝の散歩は、犬もヒトものんびり気分。

リリーは雪の中の匂いを嗅ぎ回る。
犬にとっては、あたりの匂いの変化がカレンダーなのかもしれない。
そうやって、リリーはリリーなりに一年を推し量っているのだ。
リリー8歳の年の元日。
日々、命をつないで生きているリリーは、ことさら「明けましておめでとう」なんて言わない。
一日一日、生きていることの喜びを、誰よりも感じているつもりさ、とリリー。
今年初の雪薮こぎ。
周辺の変化をうかがう。
そしてまた、雪の中へ顔を突っ込む。