2012/06/19

雪釣り犬

雪の玉を付けた犬。
暑くなってきたこの頃、涼を求めて冬の雪景色の写真を載せてみた。
この雪の中のリリーの写真は、去年の1月に雲谷のスキー場(モヤヒルズ)の裏山へスキーハイキングに行った時のもの。

下回りの長毛に雪が引っ付いて、歩き難くなったことに不快感を示している犬の写真だ。
この足回りの雪の玉は不快だが、山歩きは楽しいという複雑な犬の表情になっている。

昔、雪国には「雪釣り」という子どもの遊びがあった。
まず、木炭のかけらを適当な長さの糸の端で結わく。
片方の糸の端を手に持ち、木炭の方を雪の上に垂らして転がす。
すると木炭に雪が引っ付き、雪の玉状になる。
それを、魚釣りのような格好で釣り上げるのが、「雪釣り」という遊び。
木炭にくっ付いた雪の玉の大きさを競ったりする、雪国の子どもの素朴な遊びだ。

リリーの足回りの長毛に付いている雪玉は、その雪釣り遊びの雪玉に似ている。
リリーが雪薮の中を動き回る度に、リリーの雪玉は、大きく固く成長していく。

上の写真のような大きさの雪玉だと、リリーの長毛にしっかりと引っ付いていて、ヒトの手では取り去るのが困難なまでに固まってしまっている。

リリーの長毛が釣り下がった雪玉に巻き付き、その上に雪薮の雪が巻き付くということの繰り返しが、こういいう結果になった。
こうなると、犬は股を広げてヒョコヒョコとしか歩けない。

春の固い残雪は好きだが、冬期の深雪は苦手な犬の姿である。
雪の冷たさや、冬の寒さにはめっぽう強いが、手足の行動を妨げる雪質には大弱りだ。

これ以後、リリーは深い雪薮に入りたがらないようになった。
己の雪釣り犬の無様な姿に懲りたのだ。

夏の街のコンクリートジャングルも暑くて敵わんわ。