石を口の中に含んで吐き出さない犬。 |
リリーは、不味い食べ物を口にしない「グルメ犬」だから、石なんか食べないだろうと油断していたのだ。
カリカリと石に歯をあてて遊んでいたのだが、音がしなくなったなと思って口の中をのぞくと小石が無い。
リリーは小石を飲み込んで、上の写真のようにしらっとしている。
飼い犬は、家の中では家に閉じ込められ、外の犬小屋では鎖に繋がれているから、自由が無い。
自由が無いから、ストレスが有る。
もちろん、野良犬になってもヒト社会では、犬の自由は無いだろう。
犬である限り、ストレスはつきもののような気がする。
ヒト社会から生じるストレスとの闘いが犬の生活だとすれば、木をかじったり、新聞紙を破ったり、植木鉢を倒したり、石やプラスチックを食べることも有るかも知れない。
石やプラスチックは、消化しないので、犬の消化器官を傷つけるおそれがある。
飲み込んだ石が腸を詰まらせ、腸閉塞が発症する場合もあるようだ。
犬が小石を飲み込むことは、犬自身にとって非常に危険なことである。
犬小屋の周辺のチェックを丹念にしなければならないだろう。
犬のストレスの原因のほとんどは、「愛情不足」と「運動不足」という話もあるが、「運動不足」の解決はともかく「愛情不足」の解決は難しい。
飼い犬が「飼い犬」という運命を肯んじている場合は別として、犬の自由について、「鎖に繋がれていて、これで良いのか」という疑問を持っている犬の場合はどうだろう。
「愛情不足」には「犬の自由」という問題がちらほら垣間見える。
それは、ともかく、散歩だ散歩。
なるべく愛情を持って運動させるようにしようと思う。
ところで、犬はよく草を食べる。
あれは、飲み込んだ石を草の刺激で吐き出すためかも知れない。
腸の中の小石を、草の繊維で丸め込んで便と一緒に体外へ排出するためかも知れない。
犬のことは犬に任せよう。
草が必要なら、草を食べるのを邪魔しないようにしよう。
今の時期、方々の公園の草は刈られていて下の写真のような状態になっている。
この時期、食べる草が無い。 |
やっと、草が残っている公園の一隅を見つけて、リリーを連れて行くと、むしゃむしゃと食べ始めた。
じゃんじゃん食べて体の調整をしてくれよ、と思うのだが、草の裏には寄生虫の卵がくっついていることもあるので要注意なのだそうだ。