もうくたびれた、という感じのリリー。 |
何でも口にする犬でさえ食わない、つまらないもの、関わる意味の無いものと言う意味合いだそうだ。
「夫婦喧嘩は犬も食わない」という言葉は有名である。
この「食わない」という言葉は、本来は「くわえない」という言葉であったとする意見もあるようだ。
「くわえない」は、「口にくわえる」の否定形の「くわえない」である。
「何にでも関心を示して、落ちているものでも口にくわえて持って行く犬でさえも、夫婦喧嘩には、まるで関心を示さないものだ。
だから、このように好奇心旺盛な犬にさえ見向きもされない夫婦喧嘩に、人は関わってはいけない。」
というような意味だと言われている。
私には後者の方が聞きやすい。
そもそも、犬は何でも食べると言う前提が違うのだ。
リリーは食い物に関して、好き嫌いが激しい。
現代の犬だからそうだと言われればそれまでだが、江戸時代の頃の犬だって、何でも食べた訳では無いだろう。
犬は、何でも食べるという性質よりは、何にでも関心を持って鼻を突っ込みたがるという性質の方が強いと思う。
「犬は何でも食べる」という発想は、「犬だから何を食べさせてもよい」という発想につながる。
ドッグフードの原材料に、病気で死んだ家畜の肉が使われている場合があると言われていたことがある。
さらにその上に、酸化防止剤、防腐剤、合成保存料等の添加物が加えられている。
そういうドッグフードばかりでは無いだろうが、粗悪なものはその危険性が大きいそうだ。
「犬は何でも食べる」という言い方は、ある意味では正しいかも知れない。
美味しそうな匂いと味が付いていて、信頼する飼い主が与えたものは、犬は喜んで食べるだろうからだ。
「毒フードは犬も食わない」ということは、無い。