2012/05/25

工事現場の音に吠える犬

甘えたがりの犬。
リリーは時々、「甘えたがりや」の犬になる。

上の写真のように、テーブルとソファーの狭い隙間に割り入って、家の者の脚に顎をのせる。

何かを哀願しているような眼差し。

リリーは甘えたがりやで臆病な犬。

ヒトに甘えたがる犬は、一般に臆病なのかも知れない。

一週間ほど前から向かいの空地で、住宅の新築工事が始まった。
作業員が来て、ドリルの音やハンマーで叩く音、ユニック車(クレーン付トラック)のアームが動く音などが聞こえ出すと、リリーはそれに向かって吠える。

それほどうるさい音ではないのだが、リリーには気になるのだろう。
下の写真のように、背中を家の壁に押し付けて吠えているから、たぶんおびえているのだ。

他の犬の散歩が家の前を通った時は、クサリを目一杯のばして、散歩の犬に近づいて吠えるから、そういう場合とは様子が違っている。

今までとは違う、建築工事の聞きなれない音や重機に不安を感じて吠えているのだろう。

無駄吠えとひと言で片付けてしまったら、犬が可哀想だ。
リリーには、吠えるだけの理由があるのかもしれない。

こういう場合、大声を出して叱りつけることは逆効果だと思う。
環境に慣れさせることや、吠えなくていいことだと安心させてあげることが必要だと思うのだが、これがなかなか難しい。

普段落ち着いて平然としている犬なら、こういう環境に慣れるかもしれないが、リリーは臆病で興奮しやすい質の犬だからねぇ・・・・・。

特に、ユニック車のクレーンのアームが空中で動き回るのに不安を感じているみたいだ。
それは、なんとなく解る。

リリーにはあれが、ヒトが仕事のために操作している機械というよりも、自分を脅かす怪獣のように見えるのだろう。

ぶるぶる震えて、極端に怖がっている訳ではないから、時間が経てば環境に慣れることも考えられる。
しばらく様子を見るしか無い。

家の壁にピッタリ体をつけて。
工事の音に反応して吠える。
ユニック車のアームが、ググーッと動くのが特に恐いらしい。リリーの後頭が不安そうだ。