公園の新緑。 |
手前の桂の木の、葉の緑が鮮やかで気持ちよい。
緑の多い環境は、本当にヒトを気持ちよくさせてくれます。
それは、犬も同様でしょう。
小雨降る中を散歩していると、リリーは立ち止まりがちになります。
「どうして、そっちへ行くの?」
と、もの問いたげな目です。
雨の日は雨の日で、犬は、歩きたい所があるのでしょうか。
ヒトは雨の日に通りたく無い場所があるのに・・・。
2〜3度リードを引っ張ると、ついて来ますが、なんとなく気が乗らない様子。
雨の日の、犬のリズムは解りません。
雨の日は、あまり他の犬も通りませんから、寂しそうです。
雨の日は、骨伝導の心地好い響きもありません。
乾いた音が、犬の脳をノックする刺激もありません。
それでも、犬は、何かを待っています。
待っているうちに、眠くなります。
それで、小屋の中へ。
小屋の中に居ても、雨の日は退屈です。
退屈というよりも、単調な雨音が子守唄のようで、犬は眠くなります。
奥の部屋が、雪かき道具置場に。
「ちぇ、面白く無いな」
リリーは不満です。
退屈がストレスになる事もあるかも知れません。
退屈には喜びが無いのです。
犬は喜びに生きる生き物ですから、喜びの無い世界は悪夢。
退屈だからと眠ってしまっても、退屈から生じた犬のストレスは解消されず、悪夢から覚めません。
犬の精神状態がリセットされないと、犬は、ヒトにとっての問題行動に走ります。
ヒトは、犬を退屈させないために何をするべきか。
犬を飼っているというヒト自身の喜びよりも、犬自身の喜びについて、もっと、考えなくてはなりません。