2012/05/15

雨降りの日に退屈している犬

公園の新緑。
朝の散歩の途中、公園の新緑が雨に洗われて奇麗です。

手前の桂の木の、葉の緑が鮮やかで気持ちよい。

緑の多い環境は、本当にヒトを気持ちよくさせてくれます。

それは、犬も同様でしょう。

小雨降る中を散歩していると、リリーは立ち止まりがちになります。

座り込んで、私の目をじっと見たり。
「どうして、そっちへ行くの?」
と、もの問いたげな目です。

雨の日は雨の日で、犬は、歩きたい所があるのでしょうか。
ヒトは雨の日に通りたく無い場所があるのに・・・。

2〜3度リードを引っ張ると、ついて来ますが、なんとなく気が乗らない様子。
雨の日の、犬のリズムは解りません。

雨の日は、あまり他の犬も通りませんから、寂しそうです。


散歩中の横顔。
散歩から帰って、小屋に繋ぐと、雨に濡れたコンクリートの地面に這い蹲ってしまいました。
雨の日は、骨伝導の心地好い響きもありません。
乾いた音が、犬の脳をノックする刺激もありません。

それでも、犬は、何かを待っています。
待っているうちに、眠くなります。

それで、小屋の中へ。
小屋の中に居ても、雨の日は退屈です。
退屈というよりも、単調な雨音が子守唄のようで、犬は眠くなります。


地面に這い蹲る。

面白くないな、という犬の顔。

何もすることが無い。
小屋の中は、何時の間にか物置になってました。
奥の部屋が、雪かき道具置場に。

「ちぇ、面白く無いな」

リリーは不満です。
退屈がストレスになる事もあるかも知れません。
退屈には喜びが無いのです。
犬は喜びに生きる生き物ですから、喜びの無い世界は悪夢。

退屈だからと眠ってしまっても、退屈から生じた犬のストレスは解消されず、悪夢から覚めません。
犬の精神状態がリセットされないと、犬は、ヒトにとっての問題行動に走ります。

ヒトは、犬を退屈させないために何をするべきか。
犬を飼っているというヒト自身の喜びよりも、犬自身の喜びについて、もっと、考えなくてはなりません。

退屈だから寝てしまえ。

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