雨に打たれながら、芝生の上で一休み。 |
ヒトが面倒がってグズグズしていると、散歩を催促します。
バケツをひっくり返したような、よほどの大雨で無い限り、散歩は犬にとって楽しい事なのです。
その楽しみのためなら、犬は少々の雨など気にしません。
散歩は、犬の生活の中で重要な行事です。
天気を選んでいたら、犬の生活は狭くて窮屈なものになってしまいます。
限定された生活からくるストレスが、身を滅ぼすということに敏感であるような気がします。
犬は自然を受け入れる生き物だと思います。
自然のあるがままに生きていく動物です。
ヒトのように、天候に安定を求めません。
ヒトはヒトの都合で、自然に対して安定を希求しますが、犬はヒトほどに気候の安定に固執しないようです。
雨が降れば雨が降ったなりに、雪が降れば雪が降ったなりに暮らしていけばいいさ、とでも言いたげです。
自然の作用による環境のいろいろな変化を楽しんでいるようです。
犬の興味や好奇心はその変化に向けられているのかも知れません。
その興味や好奇心を塞いでしまったら、犬の生きる意欲が減退するように思います。
リリーの身に危険が及ばない限り、自然現象は犬の遊びの対象なのです。
犬は、ヒトのように好天だ悪天だと騒ぎません。
毛皮のように、自然をまとって生きているのです。
こうまで書くと、ちょっと大げさでしょうか。
リリーは、そこまで野性的では無いでしょう。
でも、多くの犬は、ヒトよりは野性的です。
犬の生活と自然との関わりに対して、ヒトよりも強い好奇心を持っているように思います。
雨の朝でも、散歩はリリーの好奇心の散歩なのです。