2012/05/11

犬の好きな場所

目一杯家寄り。
日中、リリーを犬小屋に繋ぐと、リリーはたいてい写真の2ヶ所に居る。

クサリの届く限りの家寄りの場所か、クサリの届く限りの道路寄りの場所だ。

この2ヶ所を行ったり来たりしている。

雨が降れば、犬小屋の中に入り、戸口に近い場所に寝そべっている。

居間に家族の誰かが居れば、犬はたいがい、目一杯家寄りの場所に落ち着く。
時々、居間の方へ聞き耳をたてたり、ガラス戸を覗き込んだり。
咳払いのような吠え声を出したり。

家が留守の時は、目一杯道路寄りの場所で寝そべっていることが多い。
自動車の音や、通行人の足音に頭を上げて、しばらく寝ぼけ眼で道路の方を眺め、またパタッと頭を落として眠る。

リリーは、道路から家族が、家の方へ帰って来るのを知っている。
家が留守の時は、目一杯道路寄りに居る方が家族に近い場所だとでも、リリーは思っているのかも知れない。

犬は、いつも家族のそばにいたいのだ。
安心と友好がリリーのキーワード。
家族のそばに居てこそ、リリーがリリーである証なのである。
それがリリーのアイデンティティー。

家族の居る所が、リリーの家であり、リリーの縄張りなのだ。
家族の居る場所が、リリーの好きな場所である。

写真でも解るように、リリーのクサリがちょっと短い。
もうちょっと長くして、犬の好きな場所を広げなければならない。
目一杯道路寄り。