山頂付近で遠くを見る犬。 |
犬は近眼が多いとも。
犬種によって、違いはあるようです。
ゴールデンレトリバーは遠視傾向であると言われています。
ゴールデンレトリバーとグレートピレネーズのミックス犬であるリリーも、遠視傾向であるかも知れません。
何が見えているのかは、私にはわかりません。
どこを眺めていても、表情は変わりません。
遠くを見ているような格好が、姿勢的に楽なのかも知れないな、と思うこともあります。
犬は、動体視力が優れていると言われています。
山で遠くを見ながら、何かが動くのを待っているのかも知れません。
街での生活は、犬の視界を遮るものばかりです。
山では、水平方向にも垂直方向にも視界が開けています。
たまに山に来ると、犬も晴れ晴れとした気分になることでしょう。
特に高い所から遠くを眺めることは、街で暮らす飼犬にとっては新鮮な感覚であると思います。
犬の新鮮な感覚とは、どこからくるのでしょうか。
年月を経た遠い記憶と、日々繰り返される記憶を反芻しながら、新たなイメージを作っているのかもしれません。
そのイメージは、遠くからリリーの脳裏にやってくるのです。
リリーは遠くを眺めながら、そのイメージの出現を待っているのです。
日常とはかけ離れた新鮮な感覚のイメージ。
それを遠望するのに、見晴らしのきく残雪の山は絶好の環境なのです。